矯正歯科治療の意義とはなんでしょう。 一般的に言われているのがよく咬めるとか、良い発音ができるなど、より良い機能を求める意義だと思います。またお口の健康を永く維持するための良い環境作りとしての予防的意義もあります。もう一つは美しさを求める美的意義であると思います。 いずれにしても、より良い状態を求めたいという上昇志向的な意義になります。 また長期にわたる通院の中で、お口の健康を維持することに関心をお持ちになるきっかけとなる方も大勢いらっしゃいます。ご自身の予防スキルが向上し、治療後にはとてもいい健康状態を維持されております。
二十数年にわたり、私がこの地で診療を行ってきた中で、数多くの個人個人それぞれの意義を感じることができました。 矯正歯科治療ならではの意義、例えばそれが海外旅行や流行の車や物を持つことの喜び以上の価値に思えるのは不思議なことではないと思います。 成人においては特に、咬合崩壊といわれる壮年期から徐々に歯を失ってしまう現象の予防として、大きな価値があると考えています。 早い方で20歳代からこの傾向は現れてくるため、この時期からの対処は大きな価値を持ってきます。 歯を失っていくことの不自由さやその時の感情はなかなか伝えることは難しいところですが、健康で幸せな人生にはお口の健康は欠かせないと思います。 いくつかの治療例と共に考えてみたいと思います。(続)
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