矯正歯科専門医であるためか自分のところには、年に数件ほどいろいろな矯正治療の悩みを抱えていらっしゃる方から相談を受けます。
今回から実際にどんな回答をしているか書いてみたいと思います。
中1のお嬢さんが歯並びが悪いため、ご本人の希望もあるのでそろそろ矯正を始めようかと考えていたところ、不登校になってしまいました。
半年ぐらい経過し、今も学校には行けないのですが、精神的には落ちついているので矯正を始めたいという強い希望があるとのことです。
しかし、矯正治療を始めたことで、うつ病等の症状が出たと言うことを家族がどこかで聞いてきて心配しています。
この様なお悩みでした。このケースはメールによるやり取りでしたので、次のような回答をいたしました。
一般的に自ら望まれている矯正歯科治療が大きなストレスになるとは考えられにくく、逆に治っていく喜びで活力を生み出すことさえあります。
ただし装置を着けてこんなはずじゃなかったと思うことのないように、しっかりと事前に説明をお受けになったほうが良いと思います。
また矯正治療は長い年月におよびますので、お子様を取り巻く生活環境が大きく変化し、治療に影響のある精神状態になることも可能性として考えられます。
従って主治医の先生とよく相談されて一時的な治療中断も視野に入れた治療計画を立てることや、常にお子様の状況を主治医に伝えながら進めていくことも大切です。
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