治療費のコストには、矯正器材、矯正材料、矯正技術料、医院の運営費や設備などいろいろあるわけですが、皆さんにとって大切なのはより良い矯正歯科治療の結果を目指すためのコストだと思います。 1、矯正歯科治療では、患者さんのご協力がどうしても必要です。 そのためには、治療の目標、計画や内容などを患者さんにご理解、納得して頂き、共に治療に取り組んで頂くことが大切です。 従って矯正医は説明や意見を聞くための時間を十分にとることや、理解して頂きやすいようにビジュアル的に説明をしているなどの対処や設備が必要となります。 2、それぞれの医療機関に特徴や、目指している事柄があると思います。 相談の時間などで説明があると思いますが、そのためにどのような設備や診療システムを組んで実現させようとしているか理解できると思います。 3、矯正歯科医として自分を高めていくためには生涯勉強を重ねていく必要があります。 日進月歩の医学ですから研修会や学会などの参加が必要です。今まで研修費が数百万円というのもありましたし、海外に行っての研修も大きな費用がかかります。 4、矯正歯科治療は、長期間に及ぶ治療です。 また一ヶ月に一回の治療だけではなく、途中装置が壊れたりすると直しに行くこともあります。自分を取り巻く環境が変わることも十分に考え、通院や予約の便宜も重要になります。医療機関の所在地や診療日・診療時間などもそれぞれ便利を図る考え方や工夫があります。
このようにいろいろな意味が含まれた治療費なので、数字だけでの比較は難しいと思います。大切なのはその矯正治療費が妥当と思われる価値を持った、バランスのよいものであるかを比較することだと思います。
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