今回は矯正歯科治療の費用についてお話します。 まず矯正歯科治療費は、一部の患者さんに限られますが健康保険の適応になる場合があります。 唇顎口蓋列などの先天性異常、いくつかの後天的疾患による顎発育異常や外科的な手術が必要な顎変形症に該当する方です。 一般的な叢生(八重歯やガタガタの歯並び)、上顎前突(上の歯が出ている咬み合せ)、下顎前突(下の歯が出ている咬み合せ)、開咬(前歯が咬まない)などの症状だけでは保険の適応になりません。 従ってほとんどの場合、矯正歯科治療費は自費の扱いになります。 矯正歯科治療は2〜5年にも及ぶ長期間の治療です。また歯科の特殊技術であるため矯正歯科医の技術料も含まれています。 このためトータル的な費用を見積もると高額になりますが、ほとんどの矯正歯科医院では分割払いが可能になっていると思います。 もうひとつ皆さんが分かりにくいのは、医療機関によって金額が違うことでしょう。そもそも自費料金は各医療機関によって治療費の設定を行うので自由に決められるものです。治療費の提示する方法にも違いがあります。(続)
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