最近、他医院での矯正治療中にご相談を受けることが多くなってきました。
大きく分けると治療中の不安や治療結果の不満などが挙げられますが、もっと多種多様な状況が付随し複雑な感情をお持ちだと感じられます。
ドクター側で考えている治療に対する意思疎通は、一方的なものであることをあらためて痛感することも多くあります。また、私自身もそのような不安や不満を作っている可能性を否定できず、それを改善していく機会と考えています。
今回から数回にわたってどうすればお悩みの解決方法を見出せるのか、考えていきたいと思います。
まず、不安について考えてみましょう。
皆さんが矯正治療の内容を完全に理解することは難しいことかもしれません。
不安は先々の状況がどうなるか分からないことで感じることが多くあると思います。
たとえば、現在こういう訳でこういう状態ですが、どうするためにこの様な治療を行ない、いつ頃にはどのようになる予定です、と説明されれば不安は和らぐかもしれません。
そのためにはお話し合いの時間を取ってじっくり話し合うことが重要ですが、ほとんどの方は「先生は忙しそうでなかなか時間を取ってもらえない」とか、
「先生の機嫌が悪くなるのでそれ以上言えない」などの理由で実現しないと訴えます。
その根底に「あまりしつこいと先生に嫌われて、そのあとの治療に支障をきたすのでは？」という心理があるようです。
ドクターにおいても予約制で診療していますから、あまり長く話せないこともあります。納得できない場合は、ぜひ改めて時間を作ってもらうようにお願いしてみてください。
問題となっていることを明確にするために可能な限り要点をまとめ、準備して話し合われるとスムーズにいくかも知れません。
お互いに理解しあえれば、ドクターにとってもこれからの治療の理解度が深まりますからプラスのはずです。
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