まず講演の内容は歯列不正の原因と早期治療についてでした。 今の状態を永久歯列に移行させないためには原因の把握や、その対処をすることが重要。 顎骨の成長量や方向性、歯列の形態や噛み合わせは、お口の周りの筋肉(舌、頬、唇など)のバランスや顎の運動、いろいろな日常の習慣などが密接に影響していることが多いと考えられている。 特に指しゃぶり、つめ噛み、頬杖、悪い姿勢、口呼吸などはなるべく早期に改善しておく方がよい。 またよく噛むことやむし歯にしないなどよい習慣を身につけることも大切。
咬み合わせが成長量や方向性に悪影響のある場合や永久歯の萌出スペースが足りない場合は、歯の位置、歯列やあごの成長などに対し早期的な治療(一次治療)を行なう場合がある。 永久歯列に比べると容易に改善がはかられることも多くあるため、早めに矯正専門医を訪れて具体的な説明を受けることを奨める。
以上が葛西教授の講演内容でした。 (続)
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