++松戸市の矯正歯科医ブログ++

2008年10月17日の日記

柏市民セミナーが終わって(その3)
講演の後、大ホールでは叢生、上顎前突、下顎前突、開咬など代表的な歯列不正それぞれの治し方について説明がありました。また、治療期間、治療費用、矯正治療上の問題についても具体的にお話しています。
例として私が担当した叢生の部分をご紹介します。スライドがないので雰囲気だけですが。

「みなさん、こんにちは。またまた虫歯をなおせない先生です。が.、ここでは僕らオルソドンティスト(矯正歯科医)の得意中の得意の矯正歯科の治療をみなさんに知ってもらいたいと思います。実際の治療例を見てみよう!の一つ目、叢生を担当します、千葉支部の佐藤國彦です。よろしくお願いいたします。
スライド1
叢生というのは乱ぐい歯ともいわれていて、全部の歯がきれいに並ばないでガタガタになっている状態をいいます。また永久歯の生える隙間がない場合も同様です。

スライド2
歯を動かす装置を入れる前に、僕らオルソドンティストは必ず矯正治療についての説明や、いろんな検査をして治療の計画を立ててお話します。相談に行ってすぐに治療を始めようなんてことはないからみんな安心してね。

スライド3 
さあ実際の治療例を見てみよう。3つの例を見てもらいます。

スライド4
1例目は乳歯がまだ完全に大人の歯に生え変わる前の、乳歯も永久歯も両方ある時期から始める矯正治療だよ。
顎の成長の悪影響や歯のダメージにつながるところはなるべく早く治した方がいいんだ。
比較的簡単な装置で治療を行ったのちに永久歯列になった状態です。

スライド5
まだ少し歯がガタガタしていたのを治すためスライド右下のような装置をつけて全体矯正治療を行いました。もちろん全体的な矯正が必要でない人もいるよ。
動かす治療の後は、歯の安定と維持の為に保定装置と言われている「歯を固定する装置」を使用します。
こんな風に小さい時の治療、必要なら全体治療、歯を安定させる期間と進んでいくんだ。

スライド6
全体的に治す永久歯列の矯正治療には、大きく分けて永久歯を抜いて行う治療と抜かずに行う治療がありますが、
これは大人の歯を減らして治療した例です。
左が治療前で右が治療後だよ。同じ人とは思えないでしょ?
一瞬でエイって魔法でなおせたらいいけど、僕らはマジシャンではないので矯正治療で治すんだよ。
数を数えるよ、前から123456で大きい歯、治療後は12345で大きい歯だね。減っているね。
抜いた歯のスペースを利用て、きれいに並べ、正しいかみ合わせにするんだよ。
いくら歯の本数が揃っていても、治療前のようじゃ、機能していない歯が多く、虫歯や歯茎の病気にもなりやすいんだ。そこでこの歯を抜いて他の歯を守ってあげるわけだよ。
基本的に上下左右の4本を抜きますが、きちんと治療を行えば矯正後の問題はありませんし、機能的にも優れた咬み合わせが得られます。もちろん隙間だってありません。
 
スライド7
矯正治療で得られたこんな素敵なスマイルを一生守ってもらいたい。そうそう、だから僕らは、残された歯を虫歯や歯茎の病気から守っていくための予防に力を入れているのです。

スライド8
3例目は大人の歯を減らさないで治療した例です。
歯を抜かずに治すことはすべての人にあてはまることではないけど
この子の場合は条件が良かったため、可能性を試みるところから始めたんだよ。
顎の骨を広げる装置使ってもらい、少し並びが良くなったでしょう。引き続き全体矯正を始めました。

スライド9
この治療中に抜歯をしない最終結論を出しました。
このように歯を抜かずになおせるかはトライ的なもので、時に抜歯ヘの変更が必要になる可能性もあるんだよ。
特に御両親に聞いて頂きたいのですが、無理に歯を抜かない治療にこだわることは、いい位置に歯を並べ良い状態を作ることから逸脱し、かえって矯正治療のメリットをなくすことさえあります。もちろん我々オルソドンティストも良い治療ゴールの範囲になるなら抜かずに治すことを考えます。

スライド10
装置が取れてから、特にこの場合はギリギリで歯を並べているので歯が動かないで安定するように慎重に経過を追っていかなくてはなりません。
きちんとすればこの通り、安定しているね。
これで叢生の治療例は終わりです。次の治療例を見せてくれる先生にバトンタッチします。最後まで聞いてくれてありがとうね。」

こんな具合です。

2008年10月17日(金)   No.41 (矯正歯科ブログ)

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