院長の佐藤です。まず私がなぜ矯正専門医になったかをお話しておきたいと思います。 二十数年前、矯正歯科学教室の大学院生の頃から、多くの矯正歯科の治療例を見てきました。 当時、矯正歯科はいろいろな医療機関の形式や考え方があるものの、多くの問題を含んでいることが理解できました。矯正装置のまわりがむし歯だらけになってしまっている子、何年も通院せずに装置も壊れ、はずしてほしいと訴える人、7〜8年装置を付けているが治らない人、矯正歯科治療を受けたあとにに治療を受けたのが判らないほど歯が動いてしまってる人等、ショックなものもありました。明らかであったのは、この方たちが決して矯正歯科治療をお受けになってプラスになっていないことでした。 しかし一方では、口腔内環境を整え、予防的な効果の大きい矯正歯科治療の役割は、お口の健康を保つために大変重要と考えていました。 いろいろな問題を解決した上でしか成り立たない矯正歯科治療、そのためには 独自の診療体制が必要だったわけです。 (続く)
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